毎度ありがとうございます
タナベスポーツの福元です
今日は前回のつづき
ジュニアブーツ(若いやつぁ~)のお話
「第1部 大人用と子供用の違い編」です。
(ブーツ編は長くなるので今回は2部制です)
よくお客様から
「大人用と子供用はどう違うの?」
とご質問をお受けします
ということでいくつかポイントをあげますと
①バックルの数が違う
これはもう明らかですが一般(大人)のブーツは「4バックル」が標準ですが、
お子様の小さなサイズになると「1バックル」や「2バックル」だったりします。
これは大人用はより足に対してフィットさせる為の機能であるのに対し、
お子様用は「脱げない」ようにする為の機能であるということの違いと、
バックルが増えるとブーツの重量が多少なりとも増えてしまうということがあります。
②規格がちがう(一部サイズ)
これはご存知じゃない方も結構おられます。
メーカーによって多少違いますが、だいたい22cm前後でブーツの「こば(ビンディングにはまる部分)」の高さと幅などが「アダルト規格(A規格)」と「チルドレン規格(C規格)」に分かれます。
A規格は一般モデルとブーツ自体の硬さの違いはありますがほぼ同じつくりです。
C規格になると「こば」のサイズが若干小さくなり、C規格対応のビンディングが付いたスキーでないと固定できなくなります。
じつはブーツには規格の違いが表示されています、ブーツの底の部分に「C」もしくは「A」と刻印が打ってありますので1度見てみてください。(一部刻印されていない物もございます)
③フレックス(硬さ)が違う
よく女性のお客様に
「私は足のサイズが小さいし、ジュニア用の方が
お値段が安いのでジュニア用じゃだめですか?」
とご質問されるのですが、
ジュニアレーサー用などを除いてジュニアブーツとして
発売されている物はフレックスが全然違います。
ジュニアモデルはかなり軟らかく出来ています
これを大人がはくと軟らかすぎて
スキーに対して「10」の力を伝えたいのに
ブーツが柔らかいとブーツの方で力を殺してしまい
スキーの操作どころではなくなってしまうのです。
④重さが違う
これは実際に持っていただくとわかります
「③」の内容にも関係してくるのですが
ブーツはフレックスを硬くしようとすると素材の違い(硬さ)から
だんだん重くなっていきます。
ジュニアブーツは「軽く」「軟らかく」というのが基本でできていますので
サイズが「24.5cm」であってもこれにあてはまります。
⑤つくりが違う
これは上記とかぶる部分もありますが
子供用が「お遊びとしてのスキーをする道具」に対し
大人用は「スポーツとしてのスキーをする道具」なので
大人用はよりスキーをうまく扱うため
自分の足にフィットさせ、スキーに対して
効率的にパワーを伝える為、ある程度硬くしっかり出来ています
お子様がこれを履くとスキーは出来るのですが硬く重い為に
余計に力を必要とし、その結果すぐ疲れることになってしまい
「しんどい~~、面白くない~~」
となってしまいかねません
なのである程度余裕のあるつくりにできているのです。
以上で
「第1部 大人用と子供用の違い編」
はおしまい
ジュニアブーツ「第2部 選び方編」はまた今度!
*今回は説明ばかりでわかりにくい部分も多々あったと思いますが
お許し下さい(自分でも表現力、文章力のなさにヘコんでます)